洞斎山人日乗

ゆうがた、空の下で、身一点に感じられれば、万事に於いて文句はないのだ。

主人軽薄 もとい 主人敬白

 日記とか日々の己が振る舞いを手帳に記録することは、後になって思わぬところで役に立ったりするものと言う。サラリーマンをやっていれば、手帳にその日の自分の優先処理事項や、気にかけておくべき事項、会議等行事の予定、その他気にかかる事項を書いておけば、当座の役に立つし、後ほど色々な意味で助けになる、ということは嫌でも理解できるものだ。筆者は手帳を真っ白けにし続けてきたため、実に多くの失敗を犯し、非効率を重ねてきた。
 仕事に限らず、記録しておくことには、普通は、プラスはあってもマイナスは無い。あくまでも「普通は」だけど。

 20年以上前、少なくとも今よりは可愛げのあった「児童」であった時分、強制的に日記を付けさせられていたことがあった。が、元来が無精であったから、学校を出て強制というタガが外れた途端にそんな習慣は消え失せてしまった。
 然りながら、常日頃無い知恵搾って考えたことを、上の空でそのまま消し去るのももったいないと、年のせいだか、今頃になってようやく、もったいないお化けがささやくようになった。

 当節は、インターネットを日記帳に出来てしまう結構なご時勢だ。筆者は生来のひね者で、はやり物にはまず背を向けたくなるのが常ではあるが、たまにははやり物にも手を出してみるもよかんべえ、己が性癖に背を向けるも一興ならざるや。
 ということで、気が向いたら、日々見聞きした事・頭をよぎるよしなし事・スカスカ頭で考えた事など、書き連ねてみようと思う。

 乞う無期待